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*独学我流素人による個人的見解なので情報の正確性について責任は負えません
*無断転載引用は全面禁止1.攪拌まず、ポリッシュを開ける前に、
顔料やラメなどが沈んでいる事が多いので中身を攪拌します。
× | | 上下に振ってしまうと空気が入って、 塗った時に気泡が出てしまいます。 |
○ | | 両手の平で挟んで転がす様に攪拌します。 上下に混ぜたい場合も振るのではなく、 傾けるようにしてゆっくり混ぜます。 大抵は攪拌ボールが入っているので、 それをボトルの中で転がすイメージ。 |
ポリッシュに「よく振ってからお使いください」とか書いてある事もありますが、
上下にシェイクすると気泡が入ってしまうので止めた方が良いです。
塗る直前に振ると特に気泡が出やすくなりますが、
一度入ってしまった気泡はその後ずっと取れないという説もあるので、
ポリッシュは日頃から大事に扱いましょう。
手の平で挟んで混ぜるのはポリッシュを温めて軟らかくするという意味もありますが、
そこまですぐ温度がかわるような物でもないと思うので気休め程度でしょうか。
冷えているよりは温まると液質が軟らかくなって伸びが良くなります。
2.開封前行程で上下に攪拌した場合には軸や蓋裏にポリッシュがたくさん付いているので、
少し置いて中身を落ち着かせてから開けた方が良いと思います。
1 | | 軸についたポリッシュ液を落とすため、 軸をフチにぐるぐると当てながら、 引き上げます。 撮影のためにわざと、 螺旋状の跡が残るよう引き上げていますが、 そんなに厳密じゃなくて大丈夫です。 落としきれなかった分は、 改めてフチでしごくようにして落とします。 |
2 | | 刷毛に付いたポリッシュも、 フチでしごくようにして全部落とします。 刷毛が「丸筆」の場合は、 この時に刷毛を平たく均しておくと、 カラーリングの時に刷毛が扱い易いです。 |
刷毛の軸についてるポリッシュを取り除くために、
ポリッシュの蓋を開けて刷毛の軸をフチに当ててぐるぐるまわしながら引き出します。
軸にポリッシュが残っているとカラーリングの最中にボタボタッと落ちてきて、
悲惨な事態になる事ありますので気を付けましょう。
ポリッシュは布に付くと落とせません。
刷毛についてるポリッシュもフチでしごいて一度全部落とします。
3.刷毛にポリッシュ付ける爪表面を塗る時には一度ポリッシュを全部落としてから、
改めて刷毛の1/3くらい(刷毛の長さによります)をポリッシュ液に浸けて、
刷毛の片面をフチでしごいてポリッシュを落として片面にだけポリッシュを残します。
| 刷毛先から1/3〜1/2くらいまで、 ポリッシュが付いている状態にします。 必ず刷毛の片面はフチでしごいて、 ポリッシュを落とします。
写真の刷毛の裏面には、 ポリッシュが付いていません。 |
これで爪表面に塗るポリッシュ量の一回分(爪一枚分)が刷毛の片面に付いてる状態です。
爪の大きさやポリッシュの質によって必要量は違うので、
こればかりは経験からくる勘が頼りです。
少ない時は後で付け足せばいいので、
上手く調節出来ない時はどちらかというと多いよりは少ない方が良いと思います。
4.ボトルネックの手入れ使い終わった後のポリッシュの手入れについて先に触れておきます。
ポリッシュが付いた刷毛を出し入れしていると、
どうしてもポリッシュが付いてボトルネックの部分が汚れてきます。
| 「ボトルネック」は、 ポリッシュのボトルと蓋が接している、 この部分の事です。 |
ここにポリッシュが付いたまま蓋を閉めてしまうと、
ボトルネックと蓋の間にポリッシュが付着して隙間が出来てしまいます。
そうすると密閉性が悪くなって揮発しやすくなり、結果的にポリッシュの状態が劣化します。
ポリッシュがドロドロになっても薄め液を入れればある程度は復活できますが、
やはり多くの場合は元々とは違う成分の物を混ぜる事になるので、
「全く同じ」状態に戻る訳ではないですし、
顔料などが沈んで固まってしまった物は薄め液を入れても戻らない場合があります。
又、更にボトルネックの上部だけではなく、
側面のネジの部分にポリッシュが付いてしまうと密閉性が悪くなる上に、
そのまま固まってしまうと蓋が開かなくなったりする事があります。
| 私はキッチンペーパーを小さく切った物を、 液含みをよくするために二つ折りにして、 拭き取りに使っています。 コットンでも大丈夫ですが、 毛羽立たない素材の方が安心です。
第一関節を曲げず指を伸ばす様にして、 指の腹で持つと自爪に付きにくいです。 |
理想としては、使用後はその都度、
蓋を閉める前にボトルネックを除光液で拭き清めておく事。
除光液によっては保湿用の油分などが含まれている場合がありますが、
その保湿用成分がボトルネックに付着して残ってしまうと密閉性が悪くなるので、
なるべく余計な物が入っていない物がお薦めです。
ポリッシュの薄め液でも拭き取りは可能ですが除光液に比べて割高なので、
強いて使用する事はないかな、と。
Before
| After
|
カラーリング直後に除光液を触るのが心配という場合には、
ボトルネックの上部と蓋の裏がくっつかない程度に軽く蓋を閉めておいて、
後で落ち着いてから改めて拭き取る……という事を私はやりますが、
蓋が半分開いてる状態なのでそのまま放置してるともちろん揮発が進んでしまうので、
早めにきちんとボトルネックを掃除して仕舞いましょう。
私はよくそのまま忘れて数日放置してたりしますが……(´▽`;)
付着したポリッシュがまだ乾いていなければ除光液を使わなくても拭き取れます。
完全に拭き取る事は難しいですがそのまま蓋を閉めるよりはマシなので、
除光液を触るのは嫌だし、蓋を半分開けておくのも心配、という場合には、
キッチンペーパーなど繊維の出ない物で拭っておくと良いのではないかと思います。
5.蓋裏の手入れ毎回ボトルネックを拭き清めてから蓋を閉めるのが理想ではありますが、
時間がなかったり、うっかり閉めてしまったり、閉める途中で軸が当たって汚れてしまったり、
購入したばかりの新品未開封なのに開けてみたらすでに汚れていたり(※よくあります)、
ポリッシュが蓋裏について汚れてしまう事があります。
ボトルネック同様にこちらも気付いた時に掃除しておきましょう。
| 刷毛や軸についているポリッシュ液を、 ボトルのフチでしっかりと落としてから、 蓋を引っ繰り返します。
綿棒を使って掃除をします。 蓋が小さい場合には、 赤ちゃん用の綿棒を使うと便利です。 |
蓋裏に付着しているポリッシュがまだ乾かず液体のままの場合には、
何も付けず乾いた綿棒に吸わせる様にして除去します。
ポリッシュが乾いて固まってしまっている場合は、
綿棒に除光液を吸わせてポリッシュを溶かしながら拭き取ります。
Before
| After
|
蓋裏の隙間に入り込んでしまったポリッシュはなかなか取りきれないので、
あまり神経質にならずこんな感じで。
6.保管ポリッシュは高温多湿と直射日光を避けて暗所で保管します。
冷蔵庫で保存するという方もいますが個人的にはそこまでしなくていいかなぁ、と。
私はクラフトボックス(引き出し式)に入れて収納しています。
顔料やラメの多いポリッシュは沈殿して分離しやすく、
沈殿した顔料やラメなどが底にこびり付く様に固まってしまう事があるので、
定期的に様子を見ながら攪拌してあげると良いんじゃないかと思います。
底に顔料やラメが沈殿してしまうのを防ぐために、
ポリッシュを上下逆さまにして収納するという方もいらっしゃいますが、
私はそれで液漏れした悲しい過去があるので今はやってません……(涙)
それこそボトルネックを綺麗にしてないとそういう事になるので逆さま保存の際には要注意。
ポリッシュは分離しているだけなら攪拌してきれいに混ざればまだ使えます。
その他、経年変化としては退色や黄変がありますが、
気に入っていたカラーが変色してしまうのは悲しい事ですが使えない事はないです。
大抵のポリッシュは気付かない内にちょっとずつ黄ばんでいます。
ポリッシュの使用期限が三年だ五年だ十年だといろんな説がありますが、
個人的には「変に酸っぱい臭いがしなければ大丈夫」という説を支持しています。
ただ、明確な知識や根拠がある訳ではないので、この辺りは自己判断で!
>> 『
初心者講座:カラーリング(一覧)』
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