+閉
*独学我流素人による個人的見解なので情報の正確性について責任は負えません
*無断転載引用は全面禁止 1.カラーリングの頻度カラーリングの頻度は
「週一回以下」が理想とされています。
それはカラーリングで爪が傷むからではなく、
カラーオフの際に使用する除光液で爪が傷むからです。
「カラーリングしたままにしておくと爪が窒息する」と言う人もいますが、
人間は皮膚呼吸していませんし、そもそも爪はすでに死んだ細胞の集まりです。
カラーリングすると多少の圧迫感があるので、
それが「息苦しい」という感じがするのではないかと思います。
除光液に含まれている溶剤はポリッシュを溶かすだけでなく、
爪に必要な油分まで溶かし揮発する際に水分を奪うので爪をとても乾燥させます。
乾燥が進むと爪が脆くなって割れや欠けや二枚爪などの原因になるので、
頻繁に除光液を使用すると爪が傷みます。
今生えている爪が全て生え替わるには約半年かかると言われており、
爪には半年分のダメージが蓄積される事になります。
カラーリングをしたらなるべく長持ちさせるかカラーリングの頻度を減らし、
カラーオフの頻度をなるべく「週一回以下」に抑えて、
日頃から保湿や衝撃に気を付ける事が丈夫な爪を維持する事に繋がります。
2.カラーリングの事前準備カラーリングを始める前にしておいた方が良い事前準備から。
一番丁寧にやるのであればネイルケアから始める事になると思いますが、
今回は主旨が違うので詳細は省略で。
簡単に触れておくと、ファイリング・バッフィング・甘皮処理をして、
爪の状態を整えておく事でネイルカラーが長持ちしたり見栄えが良くなったりします。
甘皮処理は甘皮を押し上げてルーススキンを除去する事を指しますが、
除去するのはルーススキンであり甘皮は押し上げるのみで除去しませんし、
キューティクルニッパーで甘皮を切る事はほとんどありませんし、
セルフネイルのレベルでキューティクルニッパーは不要です。ルーススキンと甘皮の違いが分からない場合は、
無理に除去しないでふやけて軟らかくなっている時にちょっと押し上げる程度で充分。
甘皮が傷むと健康な爪が作れなくなったり炎症が起きたりするので無理は厳禁です。
ネイルケアは前日など別の日に済ませても大丈夫ですが、
次の工程はカラーリングの直前にやる事です。
【ネイルケア】
↓
爪周辺の消毒・油分除去
↓
(プレプライマー)
↓
【カラーリング】
甘皮周辺はデリケートな部位なので、
雑菌などが入らない様に「消毒用エタノール」で消毒すると共に、
ネイルカラーが剥がれやすくなる原因でもある汚れや油分を除去します。
(ネイルケア、特に甘皮処理の際にも、必ずエタノールでの消毒をします)
アルコールが苦手という方は石鹸で手をよく洗うなどでも構わないと思いますが、
その際は水分をしっかり除去するのと拭き取った際にタオルなどの毛羽が残らない様に、
水分除去にはキッチンペーパーなどを使うのがお薦めです。
プレプライマーというのは水分・油分を除去してph値を整えるために使用する物ですが、
ポリッシュネイルであればなくても大丈夫です。
「もし持っていたら使うタイミングはここ」くらいに思って頂ければ。
たまに上記行程で「エタノール」ではなく、
「除光液で爪を拭く」と書いてる場合がありますが
間違い です。
除光液の主成分である溶剤には水分・油分を除去する作用がありますが、
爪表面の水分・油分の除去にはポリッシュを溶かす程の強い溶剤は必要ありません。
又、「除光液」として販売されている商品には、
保湿成分として油分などの溶剤以外の成分が混ぜられています。
そのため「水分・油分を除去する」という目的には適していません。
カラーオフなどで除光液を使用した際には、
溶剤の成分が爪や指に付着して残っている場合が多いので必ず手を洗いましょう。
そのままにしておくと爪や指の乾燥が進みます。
爪表面の下準備を終えたところでポリッシュを塗ります。
アート内容によって多少変わる部分はありますが、
今回は一番基本的な「単色の全面塗り」を例に話を進めます。
ベースコート
↓
カラーポリッシュ
↓
カラーポリッシュ(二度目)
↓
トップコート
という風に塗るのが基本のカラーリング方法じゃないかと思います。
カラーポリッシュはそもそも二度塗りした時に、
想定通りの発色になるよう作られてるという話もありますし(メーカーによると思いますが)、
ムラ無く塗るためにもなるべく二度塗り+αしましょう。
同じ量のポリッシュを塗るのであれば、
一度に厚く塗るよりも、薄く二度塗りした方が乾くのも速いですし仕上がりも綺麗です。
ベースコートは、地爪の保護やカラーポリッシュの定着を良くするために、
トップコートは、カラーポリッシュを外部刺激から保護して艶を良くするために使用します。
詳細は今回の主旨とは違うので省略。
3.カラーリングの順番カラーリングの順番は塗りやすければなんでも良いとは思いますが、
私がこれまでに見聞きした中では、一番理に適ってるかな、と思っている方法です。
利き手の小指〜親指のエッジ(爪先)
↓
利き手の小指〜親指の爪表面
↓
反対の手の小指〜親指のエッジ(爪先)
↓
反対の手の小指〜親指の爪表面
この順番で前述の工程順にそれぞれ塗っていきます。
ベースコート・カラーポリッシュ一度塗り・カラーポリッシュ二度塗り・トップコートで、
最低でも上記工程を四巡する事になります。
利き手から塗るのは、塗ってる途中でどこかにぶつけたりしない様に、
利き手の方が意識的に動作を注意出来るから。
小指から塗るのは作業の順番的に身体から遠い方から塗る事で、
次の爪を塗っている最中にぶつけたりしない様に。
先に片手分のエッジを全部塗るのは作業効率の問題です。
私は基本的にこの順番で塗っていますが、
状況によっては利き手とは反対の左手から塗る事もあります。
失敗しそうなアートとか(塗り直す事になった場合に左手の方が楽だから)、
フレンチとか気を遣うアートとか(集中力が両手分もたない)、
その他いろいろ。
状況次第ではありますがベースコートやトップコートなど、
全ての爪を均一にただ塗るだけという様な状況では大体この順番です。
片手ずつ仕上げるのではなく両手を同時に塗り進めていく事で、
塗り重ねていく際に先に塗ったポリッシュが程良く乾くまでの時間稼ぎにもなります。
4.カラーリングの向き爪をどっちに向けて塗るかというのは人それぞれのようですが、
大体は2パターンに分かれる様です。
爪先が上。
| 根本側が上。
|
私は右の写真の様に指を曲げて根本を上にして塗りますが、
フレンチなどバランスが大事なアートは上下左右の両側から見ながら塗りますし、
親指は横に向けて塗っています。
塗りやすければなんでも良いんじゃないかと(笑)。
たまに「ネイルにとっての『上』は根本側だ」というご意見がありますが、
それはネイリストさんに塗って貰う時の都合でしかないので、
セルフネイルでは塗りやすければどっちが上だとかそういうのは関係ないと思います。
どちらの場合でも塗る方向は「根本側」→「爪先」だという事には違いないと思うので、
(爪先から塗るという方もいらっしゃるのだろうか……私は存じ上げないですが……)
今回は私が根本側を上にして塗るのでその方向で説明していますが、
爪先を上にして塗っても上下逆になるだけで基本的な塗り方は同じです。
5. カラーリングの姿勢爪の根本から爪先まで真っ直ぐ均一に塗るために、
なるべく「手ぶれ」しない様にカラーリングの際には腕や手を固定します。
肘をテーブルに突いたり、ハンドレストなどを利用したり、
まずは腕を固定した上で出来れば手や指も何かに当てて固定して置いた方が安定します。
指を曲げて塗る場合には何か持った状態で塗るとか、
指を伸ばして塗る場合にはテーブルに手を置いた状態で塗るとか、
なるべく肘から手先までがふらふらしない様に固定出来る塗りやすい姿勢を探しましょう。
刷毛を持つ側の手は、親指・人差し指・中指で刷毛を持って、
残った薬指・小指(主に小指)を反対側の手や指の空いてる場所に当てた状態で塗ります。
小指で支点を作っておくと刷毛を動かした時にも手ぶれしにくく、
爪の根本から爪先まで真っ直ぐ塗りやすくなります。
ただ、これは指を曲げて根本を上にした状態で塗る場合なので、
(ネイリストさんが施術する時にやる方法のセルフ版みたいな感じです)
指を伸ばした状態で塗る場合にはどこを支点にすると良いのかちょっと分からないのですが、
テーブルに手を置いた状態で塗る場合にはテーブルに小指を当てると言うか、
手の側面をテーブルに置いてしまった状態で塗れば良いのかな?
私は手を伸ばした状態でのカラーリングは経験不足で明確な事は言えませんが、
無理のない姿勢で何処かに固定出来るのであればそちらの方が安定して塗りやすいとは思います。
>> 『
初心者講座:カラーリング(一覧)』
+閉